不動産を購入するということはとても大変な事業です。
なにせ、一世一代の大きな買い物ですから。
また、一生の内に何回も買うものでもありませんね。
(不動産を購入することで利益を上げている会社社長とかは別ですが。)
昔から言われることで、家は3回建てないと理想の家にはならない。
といわれますが、
このご時世でこんなことができるのは裕福な家庭の人はごく少数に限定されます。
では、普通の人は、いったい何から手をつけるべきか、ですね。
① もう一度、自分たちの「家」に対する「夢」を検討すること。
いつの時代でも(マイホーム)=(夢)ですね。
夢は人によってですが、かなうものとかなわないものとあります。
それを決めるのは紛れも無く「現実」です。
そう、どんなにヨーロッパの宮殿や徳川家の天璋院篤姫のお城にあこがれても、
それを自分たちの家にするのはちょっと無理がありますね。
でも、「日当たりのいい家」とか
「大きなリビングのある家」とか
「自分の書斎」や「ユーティリティスペースのある家」とか、
具体的でなくてもいいですから、
なんとなく分かる程度の希望条件を箇条書きにしてみましょう。
お客様の要望を見ていると、
その要望を好きなだけ上げていくとおよそ20項目程度は書き出すことはできそうです。
② 希望条件を整理する。
正直なところ、
不動産探しのお手伝いをさせていただいている中で、
ほとんどのお客様は100点の家を見つけることは出来ません。
希望条件の中でいくつか妥協してもらっているのが現実です。
希望を提示してから現実を示すと結構がっかりすることもありますね。
でも、嘘を言うわけにはいかないので、正直に申し上げます。
「お客様に合う100点満点の不動産はありません。」
しかし、75点クラスの不動産は必ず見つかります。
実際はこのくらいの点数で購入されたお客様の満足度はかなり高いのです。
では、この点数は何を基準につけるのでしょうか。
それは、お客様の希望条件に他ならないのです。
だから、最初に出来るだけ希望条件をあげておいてもらうのです。
満足するのも、しないのも、すべてお客様次第です。
なぜなら、その家に住むのはお客様本人なのですから。
そして不動産購入に必要なことは、
「妥協を希望に変える勇気」です。
そう、お客様の「納得」が重要なのです。
妥協ということを決して悪いイメージで捉えないで下さい。
結婚相手にたとえると
「美人は3日で飽きるが、性格は一生変わらない」少し違いますかね?
③ 合格点を決める。
「合格点」もお客様次第です。
その合格点の内容もとても大切な要因ですから、
物件を探していく中で、 明確に相手に伝わらないと、
取り返しのつかない事態になりかねません。
60点から80点くらいになるのがいいのではないでしょうか。
④ どんな商品が向いているかを決める。
新築住宅がいいのか、 中古住宅がいいのか、
条件付売地がいいのか、 売地がいいのか、希望を決めましょう。
その条件が、探していく中で変わることもよくあることです。
あまり、堅苦しく考えずに進めてみたほうがいいでしょう。
● まとめ
① 自分にあった不動産の相談の窓口を決めましょう。
② 不動産の購入を決めるにあたって自分たちの希望条件を箇条書きでまとめてみましょう。
③ 希望条件がまとまったら、妥協してもいい条件を整理してみましょう。